プロ野球亭日乗BACK NUMBER
日米野球ではこのサムライに注目!
岡本和真は東京五輪の主砲狙う。
posted2018/11/08 17:05
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
SAMURAI JAPAN via Getty Images
稲葉篤紀監督率いる日本代表「侍ジャパン」の台湾との強化試合が11月7日、ヤフオクドームで行われた。
「試合から遠ざかっている選手を優先的に出そう、と。ピッチャーを含めて。そういう試合勘を戻すというところでした」
稲葉監督が説明したように、投手は先発の中日・笠原祥太郎投手から7人をつなぐ小刻み継投。5回に3番手の阪神・岩貞祐太投手が捕まり5失点して先制を許す展開となった。
一方の打線は3番にヤクルト・山田哲人内野手、4番に西武の山川穂高内野手、5番にソフトバンク・柳田悠岐外野手、6番に巨人の岡本和真内野手という打線だったが、台湾の繰り出す投手に沈黙。6回に楽天・田中和基外野手が放った右中間二塁打がチーム初安打で、9回に敵失などもあり反撃はしたが、5対6と1点及ばず、稲葉監督にとってはフル代表初黒星となった。
「まず試合勘を戻すということで」
「台湾のピッチャーは良かったし、バッターの振りも良かった。その中で打たれた、打ち取られたはありましたけど、まず試合勘を戻すということでやっていた」
9日から始まるメジャーリーグ選抜との日米野球に備えた強化試合という位置づけから、まずは調整優先の試合ということだ。
ただ、それではその中でどの選手に注目すれば良かったのかといえば、4年目の岡本のバッティングだった。
ご存知のように今季の岡本は22歳で巨人の4番に定着して3割、30ホーマー、100打点を達成しての初フル代表入りだ。