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日米野球ではこのサムライに注目!
岡本和真は東京五輪の主砲狙う。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph bySAMURAI JAPAN via Getty Images
posted2018/11/08 17:05
史上最年少で3割30本塁打100打点を達成している岡本和真。22歳の若きサムライは、東京五輪で輝けるか?
井端コーチが想像する岡本の未来。
次はメジャーリーガー相手の試合が待っている。稲葉監督も日米野球ではどこかで4番を打たせるとも語っていた。
「まだまだそんなレベルに行っていないので頑張ります」
こう謙遜する岡本の、今後の侍ジャパンでのテーマを井端コーチはこう示した。
「課題は対応力。今まで1打席かかっていたのを、その打席の1球で対応できるようになるとか。でも、そこを磨いていければ国際大会で必ず結果を残せる選手になるはずです」
今季限りで巨人のユニフォームを脱いだ井端コーチにとっては、岡本とは久々の再会だった。
「ちょっと痩せたんじゃないか? と聞いたら『少し絞りました』と言っていた。普通と逆なんです、アイツは。普通の選手はシーズン中にだんだん体重が落ちていって、オフになると太る。でも岡本はシーズン中の一番きつい夏場に太って、オフにしっかり自己管理して逆に痩せてくる。そういう意識の高さがあるから、必ずもっと成長すると思います」
東京五輪のある2年後のシーズン。
3割3分、45本塁打。
井端コーチが描いたこの成長曲線通りに岡本が育てば、金メダルを狙う侍ジャパンの右の主砲にもなるはずだ。
その第一歩を日米野球で踏み出すことになる。