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U-19選手権の初戦は難敵・北朝鮮!
久保建英ら五輪世代がW杯への船出。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2018/10/19 07:00
この大会にあたってFIFAの公式サイトで「日本で注目したい選手」として名前が挙げられた久保建英。
イラク戦の前に突破を決めたい。
日本代表は過去、大島僚太、久保裕也らを擁して同大会に臨んだときも、準々決勝でイラクに敗れ、南野世代同様に世界への切符を逃している。そして、昨年U-17W杯に出場したチームもまた、そのアジア最終予選にあたるAFC U-16選手権準決勝でイラクと激突し、敗れているのである。
「イラクはとにかくパワーがあって、攻撃陣にスピードのある選手が多かった。今回もその時のメンバーが何人か絡んでいるので、リベンジしたい」
そのイラク戦に出場していた瀬古がこう語ったように、間違いなく今大会全体を見てもイラクは強敵だ。できればこのイラクとの最終戦を前に2連勝しておいて、グループリーグ突破を先に確保しておきたい。
グループリーグを突破したら、いよいよ世界が懸かった準々決勝に臨むことになる。
日本が所属するグループBはグループAの1、2位と対戦する。
グループAは開催国のインドネシア、UAE、カタール、チャイニーズ・タイペイ。おそらくUAEかカタールの中東勢が勝ち上がってくるだろう。いずれも育成年代に莫大な資金をつぎ込んで強化に乗り出している国だけに、日本にとってU-20W杯の切符を掴み獲るまでの過程はやはり「茨の道」になることは間違いない。
前回大会では初優勝を果たした日本。
「いよいよ最終予選。今回、我々は前回チャンピオンとして臨む。もちろんアジアチャンピオンを目指しますが、重要なのは2大会連続でU-20W杯出場権を23人とスタッフ全員で獲得することだと思っています」
影山監督がこう力強く宣言したように、日本は前回、堂安律や冨安健洋を擁して初優勝を果たしている。
まずは出場権を獲得して、偉大な先輩達に続けるように――この意気込みは影山監督だけでなく、今回のメンバー全員が共有している意識と言っていい。