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U-19選手権の初戦は難敵・北朝鮮!
久保建英ら五輪世代がW杯への船出。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2018/10/19 07:00
この大会にあたってFIFAの公式サイトで「日本で注目したい選手」として名前が挙げられた久保建英。
アジアで確実に勝てるチームに。
「2000年生まれ以降の選手は、昨年インドで開催されていたU-17W杯に出場していたので、1999年生まれの選手のみで1次予選(モンゴル)を戦い、今年から1学年下の選手の融合作業に入りました。全員で純粋に競走してもらいました。その中で共に戦い、競争しながら、今回は『彼らならアジアで力を発揮してくれるはずだ』というメンバーを選びました」(影山監督)
久保もそうだが、DF小林友希(神戸U-18)、DF菅原由勢(名古屋グランパスU-18)、FW斉藤光毅(横浜FCユース)はすでにトップチームで試合に出た経験を持つ。
DF瀬古歩夢(セレッソ大阪U-18)はJ3で出場機会をコンスタントに得ているし、FW宮代大聖(川崎フロンターレU-18)、DF東俊希(サンフレッチェ広島ユース)、DF三國ケネディエブス(青森山田高)はそれぞれが所属するクラブの2種チームでバリバリのレギュラーとして「違い」を見せている。若い彼らがどうチームを活性化させるかにも注目が集まる。
だが今大会の日本は、別の意味で「問題」に直面している。それはグループリーグで同居することになった対戦国のことだ。
ベールに包まれる北朝鮮チーム。
初戦の相手はいきなり北朝鮮である。
この年代での北朝鮮は毎大会フィジカルレベルに優れ、縦への推進力で凄まじいものがあるのが特徴となっている。今、森保ジャパンで大活躍を見せているFW南野拓実がエースとして臨んだ2014年の大会では、準々決勝で北朝鮮にPK戦の末に敗れて、U-20W杯出場権を逃している。国際大会にあまり出ないゆえ、その全貌がベールに包まれているチームなだけに、初戦の相手としては非常に厄介なのだ。
そして第2戦目はタイ。
今回のグループ内では一番実力的に劣ると見られているが、近年の東南アジアのサッカーレベルは確実に上がってきている。中でもタイは東南アジアでもかなり急成長していると見られており、油断は一切できない。
そして、最終戦の相手はイラク。
イラクはA代表にとっても非常に因縁深い相手だが、それと同じように年代別日本代表においても強敵として何度も立ちはだかってきた相手である。