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W杯日本代表、F組も決勝Tも“難敵だらけ”…要注意はオランダでも欧州PO枠でもなく「過去7戦1勝だけのGS第2戦」予選10戦無失点チュニジアでは
posted2025/12/06 17:48
北中米W杯、日本代表はグループFに振り分けられたが……過去大会から学べる傾向と対策、教訓とは
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茂野聡士Satoshi Shigeno
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AFP/JIJI PRESS
決勝T含めて“難敵だらけ”のF組
日本時間6日未明、北中米W杯の組み合わせ抽選会が行われ、いよいよW杯の足音が聞こえ始めてきた(その前にミラノ・コルティナ冬季五輪もWBCもあるが)。地上波でも計58試合が見られるということで、2026年6~7月の1カ月間は、世間が幅広くサッカー熱に染まる1カ月になること請け合いである。
その中で世間から最も注目されるのは当然、日本代表だ。
日本はグループFの「オランダ、日本、欧州プレーオフB(ウクライナ、ポーランド、アルバニア、スウェーデンのいずれか)、チュニジア」という組み合わせになった。世界最強DFファンダイクを筆頭に、デヨングやガクポらを擁するオランダ、各国にレバンドフスキやギョケーレス、ザバルニーにアスラニらメガクラブ所属の実力者がいる欧州プレーオフB枠、そしてアフリカ予選10試合を無失点で切り抜けたチュニジアと、難敵だらけ。もしF組を2、3位で勝ち上がると決勝トーナメント1回戦でいきなりブラジル、フランスなどの強豪国と戦う可能性が高く(1位通過でもカタールW杯4強モロッコなどが候補)、結構キツい。
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とはいえキャプテン遠藤航をはじめとした各選手が目標を「W杯優勝」と口にするとともに、現実的にはベスト8以上をつかみ得るタレントがそろうチームにとって、言わずもがな「グループステージ突破」は当然の第一歩である。
あらためて北中米W杯の基本知識として、今回から本大会出場は32カ国から48カ国に増加した。さらに組み合わせ抽選会はFIFAランキングをベースにした4つの「ポット」に分けられた。簡単に言えば強豪国になればなるほどポットが上がっていくわけだが、日本はFIFAランキングを上げた(18位)ことにより、組み合わせで史上初のポット2に入った。
過去7大会、日本は恵まれたかツイてなかったか
初出場から28年でその地位までたどり着いたことに思いを馳せながら……全12グループの組み合わせを見ていると、ふとこんなことを考えた。
これまでの日本代表のW杯グループステージって恵まれていたのか、それともツイてない組み合わせだったのか? そして、どんな勝ち点の積み上げ方をしてきたのか?
過去7大会から学べる傾向と対策、教訓はあるか、あらためて見ていこう。

