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森保J結成3戦目でこの爽快感とは!
キャッチフレーズがいらない強さ。
posted2018/10/17 11:30
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Takuya Sugiyama
この爽快感は何だろう!
ウルグアイとはこれまでホームで6度対戦し、日本は一度しか勝ったことがない。唯一の勝利は22年前で(その試合でも、当時売出し中のアルバロ・レコバに振り回された)、'08年、'13年、'14年の対戦ではすべて敗れている。極東でのアウェイゲームでもしっかり勝利を持ち帰るのが、この南米の伝統国の強みである。
今回は、違った。10月16日に埼玉スタジアムで実現した一戦で、日本はウルグアイを4対3で下したのである。
ウルグアイは本気だった。10分の先制弾で、日本がウルグアイを本気にさせた。
2列目の左サイドで先発した中島翔哉が、低く速い斜めのパスをペナルティエリアへ通す。受け手となった南野拓実はファーストタッチでターンしつつマークを振り払い、右足でねじ込んだ。パナマ戦に続いてトップ下に入った23歳は、森保一監督のチーム結成後3試合連続ゴールである。
大迫、中島が流れを引き戻す。
12日に韓国に敗れていたウルグアイは、28分に右FKから同点に持ち込む。しかしここでまた、日本がリードを奪う。
36分だった。2列目右サイドで先発した堂安律が、ペナルティアーク付近の中島へパスをつなぐ。背番号10は細かなタッチからシュートへ持ち込み、GKムスレラが弾いたボールを大迫勇也が蹴り込んだ。20分に決定機を逃していたエースストライカーの、面目躍如の一撃である。
2対1で迎えた後半開始直後は、ウルグアイに押し込まれた。開始早々に決定的なヘッドを許し、直後の左CKでもフリーでシュートを許した。51分にも吉田麻也が自陣でボールを奪われ、カバーニに至近距離からヘッドで狙われた。
ウルグアイが攻撃のギアを上げているなかで、中島が存在感を放つ。52分、54分とムスレラを急襲するシュートを放ち、試合の流れを引き戻すのだ。