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アーセナルが遂に氷河期を脱出?
エメリ新体制下での進化の数々。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byUniphoto press

posted2018/09/29 11:00

アーセナルが遂に氷河期を脱出?エメリ新体制下での進化の数々。<Number Web> photograph by Uniphoto press

途中交代のエジルを労うエメリ監督。ベンゲル後のアーセナルを自分色に変えつつある。

ELが大得意のエメリのもとで。

 ベンゲル時代末期、アーセナルは強豪としての進化が止まっていた。チームマスコットがガナーサウルスだからと言って、アーセナルを時代に置いていかれた「恐竜」と呼ぶつもりはない。だが、プレミアにおけるパスサッカーの草分けが、エリート勢がしのぎを削る生存競争に敗れてしまった感も否定できない。

 だからこそ欧州での戦いは今季もCLではなく、ELが舞台となっている。

 ただし、そのELを「非常に重要な大会」と位置付けているのがエメリである。自らは、セビージャ指揮官として同大会史上初の3連覇を成し遂げた実績を持つ。トップ4復帰が困難と予想されるアーセナルとしては、優勝すれば来季のCL出場権を得られるし、トロフィー獲得はプラスの影響をもたらすだろう。

 そうした姿勢も、トップ4でのフィニッシュを「無形のトロフィー」と呼んだ前監督に否定的な意見が増え続けた、ベンゲル体制終盤からの変化と言える。

 リーグにおける「氷河期」が続くアーセナルでも、ゆっくりではあるが再び進化の時が流れ始めている。

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