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トミー・ジョン手術ちょっと待った!
大谷翔平、完全復活へ熟慮すべき。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byUSA TODAY Sports/REUTERS/AFLO
posted2018/09/07 15:00
テキサス・レンジャーズ戦、8回にホームランを打った直後の大谷翔平。
来年1年間は打者に専念する選択も。
メスを入れ、肘の骨に穴を開けて腱を移植するのだから、結果としてうまくいかない場合もある。このリスクは、大谷も必ず頭に入れておかなくてはならないことなのである。
トミー・ジョン手術をするのか、それとも回避して再び再生療法でマウンドを目指すのか。
そんな厳しい選択を突きつけられている中で、それでも大谷は2本のホームランを放ったわけだ。
投手としてももちろんだが、打者としてのえげつないほどの才能がこの若者にはある。
手術のリスクを回避するならば、来年は1年間打者に専念して、ゆっくり肘を休めてそれから投手での再出発を図るという手もあるように思う。
1年を通して打者としてフル出場すれば、きっとまたいい話ができるはずだ。
メジャーで初めて40本塁打をクリアする日本人を、我々は見ることができるはずだからだ。