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W杯中、仏代表がホテルで大騒動!
超一流シェフに抱腹絶倒記者会見も。
text by
フランソワ・ベルドネFrancois Verdenet
photograph byPierre Lahalle
posted2018/07/31 07:30
連日フランスメディアを賑わせた、フランス代表チームの記者会見風景。コメディアンばりに面白い選手も!
選手たちが進める「マテ茶・欧州普及計画」。
またグリーズマンはウルグアイの名門クラブ「ペニャロール」の熱烈なサポーターでもある。
彼がそうなったのは、レアル・ソシエダ時代のチームメイトであったカルロス・ブエノの影響で、ブエノはグリーズマンがペニャロールのソシオになるために、あらゆる便宜を図ったのだった。
ペニャロールのユニフォームを着た写真が添付されたソシオのカードを彼は大事に持っている。会員番号は「100000」。歴史的な一枚であるのは間違いない。
エディンソン・カバーニと親しくなったのも、ゴディンを通じてであった。そしてカバーニがグリーズマンをマテ茶の世界に引き込んだ。
カバーニには、ひとつの遠大な野望がある。
それは友人たちと企てた『マテ茶・欧州普及計画』で、そのうちのひとりはパリ・サンジェルマンの職員を務めている。
彼の名は“エル・マテドール(マタドールをもじって)”と言われているという。
ミシュラン星付きの店からのシェフ。
アルゼンチン戦前のフランス代表のロッカールーム。ポール・ポグバがチームメイトたちに一席ぶった。
「君たち、僕はまだ家に帰りたくない。あと2週間、このロシアでパスタを食べていたいんだ!」
ワールドカップを戦うためのモチベーションとして、そんな些細なことがあるだろうか。よりによってパスタとは……。しかしフランス代表選手たちは、フランス代表の合宿所のあるイストラですでに何十キロというパスタを消費していたのだった。
パスタの調理を担当したのはグザビエ・ルソー。
『ルドワイヤン』と『ポール・ボキューズ』(ともにミシュランの星付きレストラン)で修業を重ねた32歳の俊英シェフである。フランス代表にはEURO2016から同行している。