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W杯優勝は20年ぶり2度目の偉業!
個が組織の中で輝いた若きフランス。 

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原山裕平

原山裕平Yuhei Harayama

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photograph byGetty Images

posted2018/07/16 13:00

W杯優勝は20年ぶり2度目の偉業!個が組織の中で輝いた若きフランス。<Number Web> photograph by Getty Images

早速新しいユニフォームに袖を通したグリーズマン。ムバッペが示す先に、代表の象徴・雄鶏と、優勝2回目を表す2つの星が。

VAR判定はフランスに味方した!?

 先制から10分、イバン・ペリシッチに同点ゴールを決められて、一度は逆転を許したアルゼンチン戦のような展開となりかねなかった。しかし、フランスには運も味方した。

 さらに10分後、グリーズマンの蹴ったCKがエリア内で相手の手に当たる。今大会でカギを握ったVAR判定が、フランスに正当なPKを与えた。

 クロアチアにとっては痛恨の判定だった。

 ハンドを犯したのが同点ゴールを決めたばかりのペリシッチだったというのも、どこか皮肉めいていた。

流れを変えたデシャン監督の采配。

 1点リードで前半を折り返したフランスは、ウルグアイ、ベルギーをも苦しめた堅守を保ち、このまま試合を落ち着かせたい考えがあったはずだ。しかし、この日は思い通りに運ばない。あくなき闘争心を備えたクロアチアの圧力の前に、流れを失いかけてしまう。強烈なプレスをかいくぐれず、危険な位置でボールを失うシーンが目立ち始めた。

 しかし、この嫌な流れを払拭したのはディディエ・デシャン監督の巧妙な采配だった。

 モドリッチ番として機能しながらも、パスミスが増えていたカンテを躊躇なく交代。巧さと強さをあわせ持つスティーブン・エンゾンジをピッチに送り込んで、攻守のバランスを整えたのだ。

 このデシャン監督の決断が奏功してリズムを取り戻すと、そこからフランスの個性が爆発する。59分、ポール・ポグバが左足のコントロールショットでネットを揺らし、最後にとどめを刺したのはキリアン・ムバッペだった。

【次ページ】 終盤には疲労の色が濃かったクロアチア。

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