スペインサッカー、美学と不条理BACK NUMBER
レアルがCL3連覇逃せば屈辱の1年。
ネイマール獲得の噂にベイルの意地。
text by
工藤拓Taku Kudo
photograph byGetty Images
posted2018/05/24 11:30
ジダン監督体制2年目はクラブW杯を制している。とはいえレアル・マドリーはCL3連覇を逃すと逆風の吹くオフとなりそうだ。
ネイマール獲得ならお払い箱の可能性大。
いくらCL決勝で決定的な役割を果たしても、ネイマールの獲得が実現すればベイルはお払い箱となる可能性が高い。
それでも本人は最後に意地を見せたいと思っているはずだ。昨季のCL決勝、地元カーディフでの晴れ舞台を万全の状態で迎えられなかった悔しさもあるだろう。
反骨心か、自己顕示欲か。モチベーションの源が何であれ、ジダン監督にとってベイルの復調は嬉しいニュースに他ならない。それは皮肉にも、なるべく高値をつけて売りたいペレス会長にとっても、だ。
5月27日、2017-18シーズンCL決勝。レアル・マドリー対リバプール。
それぞれがそれぞれの思惑を胸に、今季最後の決戦を迎える。