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レアルがCL3連覇逃せば屈辱の1年。
ネイマール獲得の噂にベイルの意地。 

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工藤拓

工藤拓Taku Kudo

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posted2018/05/24 11:30

レアルがCL3連覇逃せば屈辱の1年。ネイマール獲得の噂にベイルの意地。<Number Web> photograph by Getty Images

ジダン監督体制2年目はクラブW杯を制している。とはいえレアル・マドリーはCL3連覇を逃すと逆風の吹くオフとなりそうだ。

ペレス会長がベイルを見限った?

 ペレス会長がベイルを“見限った”のは、昨年12月頃から水面下で準備を進めてきたというネイマール獲得を見据えてのことだ。

 パリSGが交渉に応じるかどうかは別として、ブラジル人クラッキ(名手)の獲得には最低でも3億ユーロの移籍金が必要と見られている。

 一方、28歳という年齢とさほど期待できない伸びしろを考えれば、ベイルはいまが売りどき。加入時ほどではないにせよ、現在もイングランドで高い市場価値を維持している彼の売却は、ネイマールの獲得資金を捻出する上で不可欠なオペレーションだというわけだ。

 そうした状況下、ベイルはパリSG戦の先発落ちをきっかけにモチベーションを失い、チームメイトがゴールを決めても不貞腐れたままベンチに座り続ける姿が度々メディアに取り上げられるようになった。

久々の「BBC」先発で見せた意地。

 レアル・マドリーでのキャリアは終わった……。そう思われていたベイルだが、しかし、彼にも意地があった。

 久々に「BBC(ベンゼマ、ベイル、C・ロナウド)」が揃って先発した5月6日のエル・クラシコで目の覚めるような同点ゴールを決めると、翌週のセルタ戦でも圧巻の馬力とスピードを見せつけながら2ゴールを奪取。さらにはビジャレアルとの最終節でも先制点を決め、キエフでの先発入りに向けて強烈にアピールしたのである。

 気づけば昨年11月以降は怪我がなく、今季の全公式戦で決めたゴール数は19に上る。これは加入初年度の2013-14シーズンに記録した22ゴールに次ぐ数字である。しかも、初年度のプレータイムが3300分だったのに対して、今季は1試合を残しているとはいえ、2334分しかプレーしていない。

 持ち前の高い決定力に加え、好調時の力強さとスピードが戻ってきた。現状CL決勝は全選手にプレーするチャンスがあるが、ジダン監督はC・ロナウドの相方にベンゼマではなくベイルを起用するのではないかという声も強まってきている。

【次ページ】 ネイマール獲得ならお払い箱の可能性大。

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