ぶら野球BACK NUMBER
野球好きなら絶対に栃木に行くべし!
村田修一の元気プレーを観戦する幸福。
text by
中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph byYasutaka Nakamizo
posted2018/04/29 11:30
うららかな春の日差しが眩しい小山運動公園野球場までの道を歩む……歩む……歩む……迷ったかなぁ。
いざ! あの「小山ゆうえんち」の小山市へ。
都内から真っ直ぐ来たら1時間から1時間半くらいの距離だろう。試合開始は13時、余裕を持って午前10時に家を出たが、猛烈な空腹に襲われ大宮駅で途中下車してカニチャーハンをかき込む。美味いっ! おかわり! とかやっている内に小山駅に到着したのが12時前。ヤバイ、営業マンなら先輩から殴られても文句は言えないチャーハンブレイクを取っている場合じゃない。
「小山市をホームタウンとする栃木ゴールデンブレーブス入団決定! 村田修一選手 飯原誉士選手」
急ぎ足で改札を出るといきなり目に飛び込んでくる巨大フラッグ。
駅の外観を見てあらためて気付いたのだが、小山駅の読みは「コヤマ」ではなく「オヤマ」である。そう言えば、子どもの頃『小山ゆうえんちの唄』をよくテレビCMで聴いてたなと懐かしくなってググってみたら、'05年2月に閉園していた。
平成も30年――星野さんや衣笠さんも亡くなってしまい、昭和という時代が遠くになりつつある。
タクシー運転手「えっ何かあるんですか?」。
天気は快晴、汗ばむ陽気だ。
球場行きのバス乗り場に向かったが、逆の出口に降り立ってしまったようで、時計と相談してタクシー乗り場でピックアップする。「今日、やっぱり混んでますか?」と運転手に聞くと、「えっ何かあるんですか?」と逆に質問されてしまう。
いや村田さんですよ、なんて食い気味で返すも反応は薄い。
そうか、2017年からBCリーグ参加なのでまだ2シーズン目。その知名度を上げるためにもビッグネームが必要なわけだ。