ぶら野球BACK NUMBER
野球好きなら絶対に栃木に行くべし!
村田修一の元気プレーを観戦する幸福。
text by
中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph byYasutaka Nakamizo
posted2018/04/29 11:30
うららかな春の日差しが眩しい小山運動公園野球場までの道を歩む……歩む……歩む……迷ったかなぁ。
身近で会いに行ける「独立リーガー」。
小山運動公園野球場へ到着すると、グッズ売り場の特設テントで1600円の村田タオルを購入。その際に貰った『サポーターズ』という栃木の背番号25が表紙を飾るフリーペーパーでは、J2リーグの栃木SCのコラムや栃木県在住リアル姉妹ユニット情報といった地元密着情報が満載。ゴールデンブレーブスの新キャプテンで23歳の野崎新矢選手の意気込みや、嫁さんの実家が小山市で、大学時代の監督も小山出身だということも大きかったと村田さんがこの土地への愛着を語っている。
チームをサポートするタキザワハムの屋台から美味しそうな焼きハムの香りが漂ってくるが、残念ながら時間がない。また今度……と急ぎ足で進むと、三塁側入場口前の自動販売機で助っ人選手たちが普通にジュースを買っていた。まさに身近な会いに行ける独立リーガーである。ちなみに群馬ダイヤモンドペガサスの4番は元オリックスのフランシスコ・カラバイヨ。そんな懐かしの選手との再会も独立リーグの楽しみだ。
客席の雰囲気はまるで“ピクニックベースボール”!
客席はほぼ満員だった。
村田さんの巨人時代や横浜時代のユニフォーム姿のファンもいる。内野席の後方には立ち見客も多く、外野席は緩やかな傾斜の芝生になっていて、昨年行った仙台の楽天生命パーク宮城を思い出す光景だ。
それにしても家族連れが多い。シートを敷いて持参したお弁当を食べながら、野球を見る。いや、がっつり見てるわけじゃなく、輪になって談笑しながら栃木の選手がヒットを放ったり、村田さんが打席に入ると「おおっ村田だ」的に盛り上がる。いわゆるひとつの“ピクニックベースボール”だ。
お世辞にもアクセスがいいとは言えないが、車に乗って、それこそ『小山ゆうえんち』へ出掛けるような感覚で球場へ来たのではないだろうか。
まさに出来たばかりの栃木ゴールデンブレーブスというチームが、地元民の休日のイベントとして機能していた。自分も埼玉の田舎街の出身だが、小さい頃にこんな野球チームが地元にあって、元巨人の主砲が入団したら這ってでも見に来ただろうなと思った。