サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
マリ戦のままではW杯本番は黄信号!
攻撃の手詰まり感、デュエルで消耗。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2018/03/24 11:30
日本は後半ロスタイムに中島翔哉のゴールでかろうじて1-1の同点に追いついた。
オーストラリア戦後、内容ある勝利がない。
あくまでも現時点の段階では、ハリルホジッチ監督が就任から示してきた「縦に速いサッカー」は、W杯で勝利するための最善策と成り得ていないのである。日本人の武器を封印し、苦手なもので勝負を挑んでいる印象が強い。
3月のテストマッチが終われば、次はもう5月末まで活動がない。振り返れば、昨年8月31日に埼玉スタジアムでオーストラリアを下して以降、日本は内容の伴った勝利をつかんでいない。
そもそも勝ったのは10月のニュージーランド戦だけで、北中米カリブ海地区のW杯予選で敗れたハイチとも引き分けている。あのオーストラリア戦から、日本は足踏みを続けているのだ。
それだけに、27日のウクライナ戦は重要な意味を持つ。ここでまた収穫のないゲームをしてしまうと、チームの未来を映すシグナルは黄色から赤へ変わる。