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スキージャンプの「台と風」問題。
高梨、伊藤らが語る平昌の難しさ。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byRyosuke Menju/JMPA

posted2018/02/09 11:50

スキージャンプの「台と風」問題。高梨、伊藤らが語る平昌の難しさ。<Number Web> photograph by Ryosuke Menju/JMPA

ソチに続き金メダル候補として五輪に臨む高梨沙羅。ジャンプ台と風を味方につけることができるか。

葛西ら男子勢が口を揃えた風の影響。

 女子の公式練習のあと、男子ノーマルヒルの予選が行われた。日本勢は小林潤志郎が18位、葛西紀明が20位、小林陵侑は21位、伊東大貴が31位で4人全員が本戦への進出を決めた。

 彼らが、公式練習時に揃って触れた要素があった。風の影響だ。

「風がころころ変わるので、しっかり風をつかみたいです」(小林潤志郎)

「風が四方八方から吹いている」(伊東)

 ノーマルヒルのメンバーには選ばれなかった竹内択も、こうコメントしている。

「向かい風だったり、追い風だったり、どこのジャンプ台より運、不運が大きいです」

 かねてから平昌のジャンプ台は、もともと風が強い地域である上に、タワーを建てた構造などから風が問題視されてきた。防護ネットで対策をとってはいるが、やはり選手にとっては気になるレベルの影響があることを物語っている。それは女子も同様だ。

 安定しない風の中での今大会は、条件は皆同じとはいえ、なおさらミスのないジャンプが要求される。

 好感触を得た高梨、巻き返しを誓う伊藤らの女子。風に戸惑いつつもしっかり予選を突破した男子。

 女子は12日、男子は10日に決勝を迎える。どちらも培った地力が問われる試合となりそうだ。

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