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「最も美しい光景の一つだ」冬季五輪“ブラジル史上初の金メダル”級に同国記者が感動したのは…「アリサ・リュウと中井亜美のハグ」だった

posted2026/03/01 06:01

 
「最も美しい光景の一つだ」冬季五輪“ブラジル史上初の金メダル”級に同国記者が感動したのは…「アリサ・リュウと中井亜美のハグ」だった<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

女子フィギュアでメダルを獲得した(左から)坂本花織、アリサ・リュウ、中井亜美。ブラジル人記者も感動したという

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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Asami Enomoto/JMPA

 ミラノ・コルティナ五輪で、日本は金5、銀7、銅12の計24のメダルを獲得した。メダルの総数では、ノルウェーの41、アメリカの33、地元イタリアの30、ドイツの26に次ぐ世界5位。2022年北京大会の18を大きく上回り、過去最多だった。

 しかし連日、メダル獲得を喜ぶことができた国は世界では数少ない。

 フットボール王国ブラジルは、1992年に初めて冬季五輪に参加して以来、10大会目にして初めてメダル、それも金メダルを獲得した。

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 スキーの男子大回転で優勝したルーカス・ピニェイロ・ブラーテンはノルウェー生まれで、ノルウェーの環境と育成システムの恩恵を受けて世界トップレベルの選手に成長した。彼の快挙を、ブラジル人はとても誇りに思っている。今後、ブラジルでもウインタースポーツへの興味と関心が高まり、強化が進むのは間違いない。

「OTD」(Olimpiada Todo Dia=毎日がオリンピック)という五輪競技専門に報道するインターネット媒体で、ただ1人現地に派遣されたガブリエル・ジェンチーレ記者(27歳)に、様々な側面から聞いた。

ブラジル初の金メダル、興奮したけど現場取材は…

――正直なところ、ブラジルが金メダルを取ると予想していましたか?

「メダルを取れる可能性があるのは、スキー男子大回転と回転のブラーテンだけ。銅メダルを取れたら上出来、と思っていた。それが最高の結果となって、本当に興奮した」

――彼は父親がノルウェー人、母親がブラジル人で、二重国籍。2024年からブラジル国籍で大会に出場するようになり、五輪前の世界ランキングは両種目ともに2位だった。

「国籍を変更した間に、1年ほどのブランクがあった。そのハンディをよく乗り越えた」

――ピニェイロが金メダルを獲得した大回転を取材しなかったそうですが。

「ブラジルからは15選手が参加しており、編集長から『全員を漏れなく取材してくれ』 と言われていた。ブラーテンは2月14日に大回転、16日に回転に出場する。会場はいずれもボルミオ。一方、彼に次ぐ有力選手は女子スケルトンのニコーレ・シルヴェイラで、13日の予選を経て14日に決勝があり、場所はコルティナ。この2会場は200km以上離れており、同じ日に両方を取材するのは不可能だった。散々悩んだ末にニコーレを選んだところ、ブラーテンが優勝してしまったんだ」

【次ページ】 ロナウジーニョ好きのオスロ生まれ…なぜブラジル代表に

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