“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
谷口彰悟と車屋紳太郎はずっと一緒。
幼稚園、高校、大学、川崎、代表。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2017/12/12 11:10
2012年、母校・大津高校の応援に来ていた大学時代の2人の風景……写真左端、ピッチに近いところで応援を指揮する車屋と、太鼓を叩いて応援を盛り上げていた谷口(右端)。
プロになってからも、5度目のチームメイトとして。
この試合からおおよそ1年後。谷口が大学卒業後に川崎フロンターレに入団すると、車屋も1年後に川崎に入団した。
車屋が入団した年の6月には、谷口はA代表デビューを果たした。車屋も谷口同様にルーキーイヤーでレギュラーを獲得。そこからずっと2人は川崎のレギュラーを張り続け、今年は谷口が不動のCB、車屋は不動の左サイドバックとして、強固な川崎守備ラインを構築。今年9月には、今度は車屋がA代表に選出された。
ロシアの地で、7度目のチームメイトになれるか?
12月2日、川崎フロンターレが劇的優勝を飾った等々力陸上競技場のピッチの上に、2人は立っていた。
その直後……今度は東アジアE-1選手権を戦うA代表メンバーに初めて2人同時に名を連ね、実に6度目となるチームメイトとして、北朝鮮と相対する味の素スタジアムのピッチに立っていた。
「あの2人は性格こそ違っても、凄く良く似ているんですよね、昔から(笑)。北朝鮮戦は『今もずっとあの時のままなんだな』と思って見ていましたし、僕も凄く刺激を受けました」(藤嶋)
E-1は国内組のみの招集だった。だから、彼らがこの先に狙わなければいけないのは、海外組を交えた上での「本物のA代表」の座だ。
次の“7度目のチームメイト”になるためには、ロシアの地に2人で立たなければいけないのだ。