炎の一筆入魂BACK NUMBER
優しい人間は生き残れない世界で。
広島・大瀬良大地が求める強さの形。
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![前原淳](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
前原淳Jun Maehara
photograph byKyodo News
posted2017/07/24 17:00
![優しい人間は生き残れない世界で。広島・大瀬良大地が求める強さの形。<Number Web> photograph by Kyodo News](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/9/3/350/img_93384b10fee8640f7f29700c65d33f31144330.jpg)
無事勝てた……お互いに激投の労をねぎらった大瀬良と中崎。この信頼関係が鉄壁の継投を生み出している。
大瀬良のひと言は、皆に大きな力と勇気を与えている。
7月18日、甲子園。バトンを受けた中崎は「イニングの途中からマウンドに上がることはどうも思わない」と中継ぎとしてのプライドをのぞかせながらも「逆にイニング途中に降りるときは申し訳ないと僕も思う。(大瀬良が声をかけるように)そういうことを言ってくれると、こっちも抑えてやろうという気持ちになる」と続けた。
大瀬良の優しさは、誰かの力になっている。
新人床田も復帰へ前を向いて歩き出し、大瀬良の姿を見て勇気をもらったファンも少なくない。
その優しさは、何より大瀬良自身を強くしているのだ。
優しさと厳しさは相反するものかもしれないが、優しさと強さは同居できる。本物の強さは、優しさの中にこそあるのだ。
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