ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
畑岡奈紗、米ツアー1年目の支え。
「藍さんと一緒にプレーできる」
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byKyodo News
posted2017/07/17 08:00
日本女子ゴルフを引っ張ってきた宮里と、10代にして米国に挑戦する畑岡。高い志を持つ2人が出会ったのは、運命だったのかもしれない。
宮里からは「自分のスタイルを見極めよう」。
アーカンソーでの試合の土曜日。予選落ちをした畑岡が、表情を少し緩ませた瞬間があった。一時的なサポートのため、日本から母・博美さんが来場した日のこと。
「きょう来ることは知っていたんですけど、暑い中を歩いてくれて、嬉しかったです」
ラウンド中、母を目にしたときのかすかな笑みには、18歳のあどけなさがあった。
宮里からは「自分のスタイルを見極めよう」と繰り返し助言されている。「だんだんと練習場でできていることがある。あとは、コースでそれを信じてやるだけだと思うんです。それを乗り越えられれば」と畑岡は言う。苦しみを吐露しても、戦意は失っていない。
夏場のマイブームは「ぬり絵」だそうだ。
博美さんの差し入れの中にあった、画の細かい大人用のぬり絵。ゴルフで疲れた心を紛らわす、絶好のアイテムになった。
今、どっぷりつかっている苦境。それは若かりし日の宮里でも経験できなかったものかもしれない。キャリアは始まったばかり。いくつもの色をのせた方が鮮やかになる。
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