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バルサだけでなくセレソンでも最強!
ネイマール率いる代表版“3本の矢”。
text by
パトリック・ウルビニPatrick Urbini
photograph byPedro Vilela/Getty Images/AFP
posted2017/06/27 08:00
左から、コウチーニョ、ネイマール、ジェズス。3人揃ってのこのゴールパフォーマンスは、ジェズスお得意の「彼女へ電話する」仕草である。
ブラジル代表はプランBでさえ圧倒的に強い。
ただ、それよりも特筆すべきは、3人が織りなす補完性とテクニカルな相互作用が、ブラジル代表に大きな希望を与えていることである。
具体的にはどういうことか。
ネイマールはガブリエウ・ジェズスに2アシストし、コウチーニョにもひとつ得点のお膳立てをしている。またガブリエウ・ジェズスはネイマールにアシストを2つ、コウチーニョはひとつ記録している。このように、お互いが相手のために献身する関係は、今始まったばかりである。
もっと言うと、今日のブラジルには、それぞれのポストにふたりの適任者がいる(右はウィリアン、中央はフィルミーノ、左はダグラス・コスタ)。
すなわちチッチはプランBで戦うことさえ十分可能で、多くの代表監督にとってこれほど羨ましいことはない――という環境にあるわけだ。