“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
来年度の高校サッカーの主役に!
2年生有望株5人が語った将来図。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTadakatsu Matsuzaka
posted2017/01/19 07:00
最終ラインを統率した前橋育英の松田(5番)。前橋育英のOBで、奇しくも同じ苗字の松田直樹氏のような存在感を身につけられるか。
大会前の骨折は「自分の甘さ以外何物でもない」。
しかし、である。
「選手権を前に気持ちが昂ってしまった結果、大会を前に怪我をしてしまったんです」
12月3日のプリンスリーグ関東のヴァンフォーレ甲府U-18戦で左くるぶしを骨折。まだ骨が完全にくっついておらず、チームが準決勝に進まないと出場が出来なかったが、チームは3回戦で姿を消した。
「怪我は事前にケアをしておけば防げたもの。もう自分を責めるしか無い。もっと自分の身体に対するケアや、精神的な部分をしっかりと学ばないといけない。これまで僕はストレッチが嫌いだった。周りから忠告されていたのに、それを怠った結果がこういう怪我。そこは自分の甘さ以外何物でもない。そこに気がつけたからには、絶対に生かさないといけない」
己の未熟さを痛感した。チームに迷惑をかけた分、来年は正真正銘の絶対的エースとしてチームを再び全国に導き、目標であるプロになる。決意のシーズンが幕を開ける。
他にも前橋育英のMF田部井悠、涼のツインズ、左利きのCB角田涼太朗、小兵アタッカーのFW飯島陸。市立船橋の190cmの大型GK長谷川凌、脅威の左足を持つDF杉山弾斗。長崎総合科学大附属のセンターフォワード・安藤瑞季、桐光学園のMF田中雄大、鵬翔伝統の背番号13を背負うFW宇津元伸弥と、楽しみな2年生がまだまだいる。
誰が今大会の苦い経験を糧にして、来年の“花形”に躍り出るのか。彼らの決意の1年に注目したい。