バスケットボールPRESSBACK NUMBER
“Bリーグ版カープ女子”を目指せ!
千葉ジェッツの企画仕掛人は大学生。
posted2016/12/02 12:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
AFLO
9月からはじまったBリーグで、大学生が試合日のイベントを企画する。そんな一風変わった取り組みが、今週末に行なわれようとしている。
それも、Bリーグで最多の観客動員数を誇る千葉ジェッツのホームゲームで行なわれるから意味がある。
日本のバスケットボール界で唯一、昨シーズンの年間の観客動員数が10万人を超えたクラブが千葉ジェッツだ。昨シーズンのTwitterのフォロワー数、Facebookで「いいね!」を押された数、スポンサー数や売上高もトップを記録している。9月から始まったBリーグの1試合あたりの最多観客動員数を記録しているのも千葉ジェッツだ(10月2日のホーム・栃木ブレックス戦で記録)。
授業前後に会議、会議の毎日を過ごす大学3年生。
「正直、今はまだ、不安のほうが大きいんですけど……」
そう語るのは千葉商科大学のサービス創造学部の3年生、大網英嗣だ。最近は朝の9時には大学に着き、終電に乗って家に帰る毎日を送っている。朝一番で会議を行ない、そこから授業へ。放課後になれば、また会議だ。会議を経て、試合日に向けた装飾などの準備に取り組む。
空いている時間には、学内に設けられたスペースで「ジェッツ女子シート」の販売も行なう。多忙なビジネスマン顔負けの生活を送りながら、1年に1回の大一番にむけた準備はピークを迎えようとしている。不安はあるが、青春をかけるだけのやりがいも感じている。
「もちろん、試合の日には別の用事が入っているという人もいますけど、興味を持ってもらえていますね」と大網は話している。
彼らの目線の先にあるのは、12月3日と4日に行なわれるサンロッカーズ渋谷とのホームゲームだ。