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“Bリーグ版カープ女子”を目指せ!
千葉ジェッツの企画仕掛人は大学生。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAFLO
posted2016/12/02 12:00
千葉ジェッツの看板選手・富樫(右)。田臥勇太との対決も話題になった中で、チームのユニークな取り組みにも注目が集まる。
「ジェッツ女子デー」と銘打たれた試合の目玉企画。
「ジェッツ女子デー」
そう銘打たれたこの試合は、千葉商科大学の冠試合である。千葉ジェッツのほとんどの試合は、試合ごとにスポンサー名を冠した「○○」プレゼンツマッチと銘打たれており、今回は千葉商科大学の番だ。
千葉商科大学は千葉ジェッツのスポンサー(オフィシャルパートナー)を務めており、大学内に「千葉ジェッツプロジェクト」というグループがあり、サービス創造学部の学生を中心におよそ40名の生徒が活動しているという。学生による企画は今年で6回目を数える。
プロジェクトの一員である千葉卓弥は熱を込めてこう話していた。
「プロ野球では『カープ女子』(※広島カープを応援する女子)があって、サッカーだったら『セレ女』(※セレッソ大阪を応援する女子)が話題になりましたけど、第3のプロスポーツを目指すバスケ界にもそういう存在があったらいいですよね。そして、それにふさわしいのが千葉ジェッツなんじゃないかなと。だから、『ジェッツ女子』という企画をみんなで考えたんです」
ハロウィン、勤労感謝……単発ではない企画の数々。
2日間にわたって行なわれる冠試合のうち、12月3日には「ジェッツ女子シート」をクラブの協力の元に設定する。この席のチケットを買った人たちには、選手が入場する際に設けられる花道に加わることが出来て、試合後には選手と記念撮影をするチャンスもある。「ジェッツ女子」のオリジナルTシャツなどもプレゼントされる特典までついている。
そもそも「ジェッツ女子デー」は単発の企画ではなく、この試合の3つ前のホームゲームから、試合の行われる船橋アリーナにブースを設けて「What's the ジェッツ女子」、「ジェッツ女子 ver. ハロウィン」、「ジェッツ女子 ver. 勤労感謝」と段階をもうけて、告知をかねた取り組みを行なってきた。
Instagramのフレームにあわせて記念撮影に応じた女性ファンに、応援する際に顔などに貼るボディーシールをプレゼントするだけではなく、千葉ジェッツのタオルマフラーやTシャツを貸出した。それらの千葉ジェッツのグッズは大学から割り当てる活動費から捻出して購入したものだが、最終的には選手たちのサインを入れて、「ジェッツ女子デー」に行なわれる抽選でプレゼントされるという。