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スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
「なぜ女子バレー部は減少、男子バレー部は増加?」令和の高校生が選ぶ部活はこんなに変わった「いま急増中の部活とは?」10年間でトレンド激変
posted2024/05/08 17:01
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph by
Getty Images
日本バレーボール協会の新ブランド発表イベントにトークショウのメンバーとして参加したときのこと、川合俊一日本バレーボール協会会長から興味深いことを聞いた。
「高校生の男子バレーボール部は増えています。逆に女子のバレーボール部は減っているのが課題です」
ほぅ。これは興味深いことを聞いた。早速、部活動の活動実態を調べようと、
「全国高等学校体育連盟 加盟・登録状況」
というページを開いてみた。
これが興味深い。年度ごとに加盟校の数、登録者数(選手のことだね)が発表されている。
今回は2013年と2023年の状況を比較し、過去10年間でどんな変化が起きているかを調べてみた。すると……
■男子バレーボール部
2013年 2750校
2023年 2756校
■女子バレーボール部
2013年 4029校
2023年 3689校
男子は微増、女子は8.4パーセントほど減少しているのだ。
もちろん、少子化の影響は考えられる。2013年に高校3年生を迎えた1995年の出生数は118万7064人、対して2023年に高3になる2005年の出生数は106万2530人と、10.5パーセントほど減少しているから、競技人口が減っていくのは自明の理だ。
その現状を踏まえると、男子バレーボール部の増加は特異的な現象で、「微増はかなりの増加」と捉えられる。
「じつはバスケ部も減っている」
バレーボールだけでは全体の状況は分からない。そこでバスケットボール部の加盟校数も調べてみた。