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“Bリーグ版カープ女子”を目指せ!
千葉ジェッツの企画仕掛人は大学生。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAFLO
posted2016/12/02 12:00
千葉ジェッツの看板選手・富樫(右)。田臥勇太との対決も話題になった中で、チームのユニークな取り組みにも注目が集まる。
NBAが認めたエース富樫も「楽しんでもらえたら」。
なお、今週末の試合のイベントは「ジェッツ女子デー」だけではない。12月3日の試合前には、リオ五輪の女子バスケットボール日本代表として活躍した吉田亜沙美や渡嘉敷来夢の所属するJX-ENEOSサンフラワーズと、シャンソン化粧品シャンソンVマジックの試合が組まれており、チケットこそ別だが、千葉ジェッツのチケットと同時に買えば割引になる。12月4日には「JETS婚」と題した婚活パーティも組まれている(このパーティのプログラムの中に試合観戦の時間が割かれている)。
ファンを呼び込み、興味を引くための二重、三重のイベントが用意されているのだ。
ジェッツの顔役であり、田臥勇太に次いで日本人として2人目となるNBAのチームと契約した選手となった富樫勇樹はこう話す。
「クラブのみなさんは、お客さんが入れば入るほど、選手が嬉しく感じることをわかってくれているんだと思います。これは選手が言うことではないかもしれませんし、いきなりNBAのような演出は難しいとは思いますけど、『千葉ジェッツは見ていて楽しい』と思ってくれる人が今まで以上に増えればいいかなと。もちろん、僕らが試合で良いプレーをすることが大事なんですけど、演出などでも、お客さんに楽しんでもらえたらいいなと思います」
お客さんに「また来よう」と思ってもらう好循環を。
キャプテンの小野龍猛は胸を張る。
「僕は千葉ジェッツに来て4年目になりますけど、スポンサーの数や演出は、毎年のようにレベルアップしていて、そうした運営については日本一だと誇れます。それはフロントスタッフをはじめ、みなさんのおかげ。選手としては、そのなかで良いプレーをして、試合に勝つ。そして、お客さんに『また来よう』と思ってもらうことが良い循環なのだと思っています」
序盤戦に苦しんだ千葉ジェッツは、じりじりと調子をあげ、現在は7連勝中だ。週末の2試合に連勝すれば、クラブ記録である9連勝に並ぶこととなる。
果たして、クラブカラーの赤に身を包んだ「ジェッツ女子」たちは、選手たちの勝利を呼び込むことが出来るだろうか。