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“Bリーグ版カープ女子”を目指せ!
千葉ジェッツの企画仕掛人は大学生。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAFLO
posted2016/12/02 12:00
千葉ジェッツの看板選手・富樫(右)。田臥勇太との対決も話題になった中で、チームのユニークな取り組みにも注目が集まる。
ジェッツのスタッフが講師となって一緒に企画。
今回の企画の運営について、ジェッツの代表取締役を務める島田慎二はこう語る。
「千葉商科大学はうちをスポンサードしてくださっているわけですが、この大学にはサービス創造学部という、日本でも珍しい学部があるんですよ。実学をテーマにしている学部で、教室のなかだけではなく、一般の企業と絡むことを大切にしています。スポンサードしていただき、お金をいただくかわりに、我々が提供させていただいているのは、実学の『場』なのです。
看板を出してもらったり、ユニフォームにスポンサー名を入れてお金をいただくような形が、一般的なスポーツチームとスポンサーの関係ですよね。ですから、そういう意味では、珍しいパターンかもしれません。また、教育の一環として、大学の授業を担当していて、我々のスタッフが講師となって、試合の日まで一緒に企画を実現していくかたちになります」
チアリーダーがスポンサーを紹介する“ひと工夫”。
若い人たちの意見を取り入れることが必要。それは、どんなスポーツのどんなチームでも考えているだろうが、いざ実行するとなると簡単ではない。そんな中で千葉ジェッツは大学とのスポンサーシップを理由に、理想を実行に移している。
チームのアイデアの豊富さは本拠地の船橋アリーナを訪れると分かる。ジェッツのスポンサーの存在はいたるところで目にすることが出来るのだが、象徴的なのはハーフタイムだろう。
もちろん千葉に限らず、どのチームも、ハーフタイムに入るとスタジアムアナウンサーが各チームスポンサーの紹介はする。ただ、千葉はそこに“ひと工夫”を加える。スポンサー名の記されたボードを、クラブの華であるチアリーダーがハーフタイムに掲げ、それに合わせてスタジアムアナウンサーがスポンサー名を紹介していく。ボクシングのラウンドガールをイメージすればわかりやすいだろうか。