セリエA ダイレクト・レポートBACK NUMBER
親善試合は完敗、EURO本大会は圧勝。
ベルギーを破ったイタリアの本番力。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byAFLO
posted2016/06/15 11:30
ボヌッチを中心にキエッリーニ、バルザーリが脇を固めるイタリアの3バックは、まさに「壁」だ。
クルトワ「自分たちより圧倒的に上だった」
敗れた監督ビルモッツは「我々全員が深く失望している。この敗戦は、我々を(世界ランク2位の天上から)地上に引きずりおろした」と述べ、守護神クルトワは「イタリアの方が自分たちより圧倒的に上だった。戦術やテクニックはもちろん、組織プレーの練度一つとっても、僕らは何一つ完璧にできなかった」とうなだれた。
「こういう大会でモノを言うのは、チームとしての一体感なんだと俺たちの経験が教えてくれる。自分たちが信じた方法で勝てた。だからこそ、この勝利の持つ意味は大きい」と言ったのは、アズーリの鉄人ブッフォンだ。
2戦目の相手スウェーデンは、12年前のポルトガル大会でグループリーグ敗退を余儀なくされた仇敵。イタリアと因縁浅からぬFWイブラヒモビッチとの対決は油断ならないものになるだろう。
強敵ベルギーを破って好発進のイタリアだが、真価は2戦目で問われる。