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U-22の「練習の虫」が開花まで間近!
中島翔哉の“得意パターン”発揮は?
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byAFLO
posted2015/06/30 10:40
日本代表では珍しくドリブルを武器とする中島翔哉。J1初ゴールも6月に決め、追い風は吹き始めている。
「練習の虫」、完全開花の時は近い。
ベンチにも入れない日々がつづいたが、浅野拓磨ら同世代の活躍には「とくに焦りはない」と自分磨きに集中した。それがマリノスとの練習試合でゴールを生み、つづく鳥栖戦でのJ1初ゴールに繋がったのだ。
コスタリカ戦でも、これまで通り10番を背負うことになるだろう。1次予選のメンバーから10名もの選手が入れ替わる中、チームの中心選手としてプレーしてきた中島には、攻撃をリードすることが求められる。
一方で物静かでマイペースなせいか、ほとばしるような「熱」はあまり感じられない。1次予選では、それがチーム全体から発せられず、苦戦したというのもあった。ある意味で中島にとっても苦手なジャンルだが、気持ちをいかに前面に出していくか。
手倉森監督もハリルホジッチ監督が標榜する縦に速いサッカーを取り入れると語っており、それをいかに機能させるかがポイントになるだろう。
「コンビネーションとかの部分は、1年以上一緒にやってきて向上しているし、守備のやり方もできている。ただ、自分は守備が苦手なので後の人に声をかけてもらってやっていきたい。A代表のように縦に早いサッカーをやるのは世界の流れですし、FC東京も縦に早いですからね。馴染むのは時間かからないと思います。メンバーが半分変わりましたけど、僕は得点やアシストで結果を残せるようにやるだけですね」
「練習の虫」は今、積み重ねてきたものが徐々に開花しつつある。コスタリカ戦では3月の1次予選の時よりも自分の成長を実感できるような活躍を見せてくれるはずだ。