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ACL敗退、Jでも不調、苦悩の鹿島。
育成主義が直面した壁と世代交代。
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2015/05/13 10:30
鹿島で今季からキャプテンマークを巻き、名実ともに中心選手となった柴崎岳。しかしその柴崎も、遠からず海外へ移籍することが確実視されている。
王者の矜持は、今も失われてはいない。
今後はブラジル人ストライカーのジネイの加入も決まり、負傷中の金崎夢生が復帰すれば、ますます競争は活性化する。しかし、柴崎の今夏の欧州移籍の噂も絶えない。現状は明るい話ばかりとは言えないのかもしれない。
「(ACL)グループステージ敗退を、ただの負けにしてはいけない。全員が、今後のサッカー人生の中で生かさなければいけない。ここから何かを感じることのできない選手は、サッカーをする資格がない」
ACL敗退直後の土居の言葉からは、王者鹿島アントラーズが培ってきた矜持が感じられる。
ファーストステージで苦しんだからこその“新生アントラーズ”が、新たな黄金時代を迎えられるのか?
選手とクラブの奮闘に注目したい。