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佳境を迎えた欧州CL、チームの背後に見える“魂”。
~4人の指揮官とボビー・ロブソン~
posted2015/04/12 10:30
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
AFLO
今季のCL準々決勝は、多くの会場で「再会」が果たされる。
レアル・マドリー対アトレティコ・マドリーは昨季決勝の再現で、ここ3季で6度目の対戦となるバルセロナ対パリSGはもはやCLの定番になりつつある。
ポルト対バイエルンでは、フレン・ロペテギとペップ・グアルディオラが監督としてピッチの上で再会する。彼らは現役時代、バルセロナでのチームメイトで、スペイン代表として1994年W杯にも参戦した。CLベスト16のアトレティコ対レバークーゼン戦を共にスタンド観戦するなど親交も深い。
この試合は本来は「ポルトガル対ドイツ」という組み合わせだが、ふたりの指揮官の存在もあり、そこにはスペインの香りが漂っている。今季のCL登録選手を国別に見るとスペイン人選手の139人が最多だが、スペイン以外のクラブで最も多い5人のスペイン人を抱えるのがポルトとバイエルンだ。特に今季から就任したロペテギはチームを一気にスペイン化させ、今ではロッカールームではポルトガル語よりもスペイン語が多数派だ。