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世代交代の難航とユーベとの確執。
コンテ&アズーリを襲う「内憂外患」。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2015/04/02 10:30

世代交代の難航とユーベとの確執。コンテ&アズーリを襲う「内憂外患」。<Number Web> photograph by AFLO

コンテ監督は、ユベントスでも代表でも中盤の要であるマルキージオの負傷を巡って、SNSで殺害予告まで受けたという。

ゴール欠乏症のFWで一人気を吐くエデル。

 前任者プランデッリ以上のペースで新戦力発掘を進めるコンテは、すでにFWの主力を大幅に入れ替えた。ブルガリア戦で先発した2人に、途中出場のFWガッビアディーニ(ナポリ)を加えた新世代トリオの平均年齢は23.7歳だ。

 ただし、予選4試合消化時点で挙げた6得点のうち、FWによるものはノルウェー戦でのFWザザの先取点と、最少得点による勝利だったマルタ戦でのFWペッレ(サウサンプトン)のゴールを合わせた2点のみ。深刻なゴール欠乏症に喘ぐFW陣の前で、新招集のFWエデルがソフィアで強烈なアピールに成功した。

「代表のデビュー戦でゴールを決められるなんて、本当に嬉しい。このゴールは、帰化選手を代表に望まないすべての人たちに捧げようと思う。彼らが明日から考えを変えるとは思わないけど、帰化選手に賛同してくれる人たちも大勢いる。代表チームの誰もが自分を温かく迎えてくれたよ」

 二重国籍だろうが、新参だろうが、なりふり構わない代表監督コンテにとって重要なのはアズーリの戦力になるか否か、それだけだ。

「私に指揮されるからには、少々のゴタゴタは覚悟しろ」

 次のEURO予選は6月、クロアチアに乗り込んでの直接対決が待っている。

 MFモドリッチ(R・マドリー)にMFラキティッチ(バルセロナ)、FWマンジュキッチ(A・マドリー)らを擁するクロアチアは、31日の親善試合の相手イングランドより、はるかに手強い相手だといえる。だが、勝利至上主義を掲げて就任したコンテが、このままグループ2位で甘んじるわけがない。

 本大会前の準備期間をめぐって、来季のシーズン日程変更について古巣ユーベあたりと、近いうちにまたやりあう羽目になるだろうが、闘将は「私に指揮されるからには、少々のゴタゴタに巻き込まれるのも覚悟しろ」とアズーリの全員に迫る。さまざまな喧騒もトラブルも、怒りのエネルギーに変えて、コンテはクロアチアとの決戦に挑むはずだ。

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