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ドルトムントの絶不調を徹底解剖!
全ては財政状況の改善から始まった。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2015/03/27 10:40

ドルトムントの絶不調を徹底解剖!全ては財政状況の改善から始まった。<Number Web> photograph by AFLO

復調の気配を見せている香川真司だが、チームを覆う空気は決して好転したわけではない。ELを逃せば戦力の大整理も必要になるだけに、なんとしてもそれは避けたい状況だが……。

現在の位置からELに出られる確率は5.26%。

 8試合を残した時点で、ドルトムントのリーグ戦の勝ち点は33点。現在の勝ち点システムが導入された'95-'96シーズン以降、同じ時期に勝ち点が33点以下のクラブが、ELを含むヨーロッパカップ戦の出場圏内の6位に入る確率は、過去のデータから計算するとわずか5.26%しかない。

 彼らを待つのが、茨の道であることに変わりはない。

 これからの残り8試合は、ドルトムントにとっては試金石となる。勝ち点をしっかりと稼ぐ戦い方や、ベストな選手起用を模索する日々になるわけだ。そこで出来るだけ多くの勝ち点を積み重ね、過去2シーズンにわたり彼らが課題としていた“取りこぼし”克服のヒントをつかむことが出来れば、来シーズンにヨーロッパのカップ戦に出場できなかったとしても、ドルトムントは次につながる経験を手にすることができるはずだ。

 ユベントス戦のわずか3日後に行なわれた試合では、オーバメヤンが2ゴール、香川が1ゴールと1アシスト、ロイスが2アシストの活躍を見せるなど、攻撃のカギを握る選手たちが結果を残した。

 ドイツ杯ではまだ勝ち残っているものの、CLに敗れたドルトムントはここからリーグ戦に集中していくことになる。W杯の影響で、シーズンが始まってからウインターブレイクを除いてまともに時間を確保できていなかった練習も、これからは腰を落ち着けて取り組むことができるだろう。

 その期間は、新加入選手が周囲との連係を深めるためにも、あるいは現在の陣容で新たな戦いを模索するためにも、かけがえのない時間になるはずだ。

 果たして、クロップと選手たちはこの時間を有意義なものにできるのだろうか。たかが8試合。されどその8試合は未来に向けた大きな意味を持つ試合になるのである。

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