スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
今回の箱根は「山フェス」の様相!
5区80分、6区60分という優勝ライン。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byTakuya Sugiyama
posted2014/12/25 10:30
柏原竜二の衝撃以来、箱根の山上りは以前以上に重要度を増した。今回の箱根に山の神は降臨するのか。
明治、東洋にもチャンス、そして大穴は……?
一方、前評判の高い明治大、そして前回優勝で箱根にピタリと焦点を合わせてくるのがうまい東洋大にも優勝のチャンスはあるとは思う。ただし、山上り、山下りに経験者がいないため評価を下げておく。それでも東洋大は育成に定評があるので、「80+60」のノルマをクリアすれば、優勝を争う「ゲーム・メイカー」になれる。
そして大穴は東海大。山上りの宮上だけでなく、全員が安定した力を誇る。駅伝の名門高校出身でない選手が主力になりつつあるのは監督のコーチングの成果であり、大崩れはしないはずだ。
本戦に向けては、とにかく体調管理が最重要になる。
過去の取材経験を思い出しても、1月1日にノロウィルスが原因と見られる下痢、嘔吐で本番を走れなかった4年生がいた。泣くに泣けない状態だ。
各大学とも駒はそろえた。あとは、十全な働きができるかどうかにかかっている。
さあ、いよいよ箱根の季節。
1月2日は、寝坊は厳禁。