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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「(伝えたのは)箱根駅伝が終わってから」青学大“箱根は補欠予定”だった選手がマラソン挑戦の異例…原晋監督が語った「固定観念を捨てるべき」の意味
posted2026/02/05 06:00
年始の箱根駅伝では当日交代で4区を走った青学大3年の平松享祐。急遽のマラソン挑戦にもかかわらず、2時間11分台で無事に完走して見せた
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酒井俊作Shunsaku Sakai
photograph by
AFLO
2月1日に行われた別府大分毎日マラソンには、年始の箱根駅伝で圧倒的な強さを見せた青山学院大学のランナーが多数、参戦した。エース・黒田朝日が3位と好走し、それ以外の選手もまずまずの結果を見せた。かように近年は青学大勢のマラソン挑戦と活躍が目覚ましい。では、果たして原晋監督の「メソッド」とはどんなものなのか。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
日本マラソン界の勢力図が変わりつつある。
そのことは最近のレースの光景を見ればよくわかる。大人数の先頭集団。そのそこかしこにフレッシュグリーンのユニフォームが映るようになった。
2026年2月1日に行われた別府大分毎日マラソンには、正月の箱根駅伝で3連覇を成し遂げた青山学院大のランナーが大挙して参戦した。エースの黒田朝日を筆頭に優勝メンバーがずらりと並び、快晴のもと、5人の精鋭たちが大分市・高崎山のうみたまご前をスタートした。序盤は向かい風をものともせず力強く腕を振る。積極的にレースに絡もうとする前向きさが頼もしく映る。
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酸いも甘いも嚙み分けた4年生たちに混じって、ひとりだけ3年生がいた。
爽やかなルックスはサングラスで隠れるが、ピッチは軽快そのもの。ぴたりと先頭集団につけ、調子の良さをうかがわせた。
平松享祐の人生が変わったのは新春の箱根駅伝である。
1年生だった24年は2区で登録されたが、黒田と当日変更で交代した。
2年生だった25年は9区で登録されたが、主将の田中悠登と当日変更で交代した。
3年生で迎えた今年も4区で登録されたが、当日変更で交代する予定だった。
箱根で3年連続「当日交代」のハズが…運命が急転
3度登録されて3度外される――。つくづく箱根と縁がない。これも勝負に徹する原晋監督の厳しさなのだが、平松は意気込む仲間を尻目に自らの不遇を呪い、心が塞いだ。
運命が急転したのは大晦日である。

