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香川真司よ、悔しさをぶつけろ!
4年前、大久保嘉人がかけた言葉。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byGetty Images
posted2014/06/22 11:50
20日の練習中、香川真司は時おり物思いにふけっているように見えた。その胸中には何が去来しているのだろうか。
冷静な仮面を剥ぎとり、「男気」を全開に!
先発から外され、2試合続けてのシュートゼロ。
この状況で「無心」でいることは、余計に難しいのかもしれない。だが見ている立場として思うのは、感情を抑えこむことも大切ではあるものの、過度の冷静が消極を生むケースだってあり得るのではないかということだ。チームプレーを優先しつつも、悔しさをエネルギーに変えて、勝負どころでは全身全霊、香川真司そのものをコロンビア相手にぶつけてもらいたい。
21日、チームはトレーニングの予定を取りやめて、急きょオフになった。心身ともに切り替えるためのいいきっかけになればいい。
このままでは終われない、このままで終わっちゃいけない。
決戦の地クイアバで、“負けず嫌い”香川真司の「男気」に出会えることを、心より願う。