サッカーの尻尾BACK NUMBER
4-3の乱戦でバルサがクラシコ勝利。
マドリーを待ち受けた2つの“誤算”。
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph byAP/AFLO
posted2014/03/24 12:05
もみ合うセスク・ファブレガスとぺぺ。クラシコでは往々にして審判が主役となってしまうが、今回も試合後のコメントが審判に集中する事態となってしまった。
笑ったのは、首位に立ったアトレティコか。
しかしぎりぎりでの勝利だったように、バルサもまたマドリーと同じように問題を露呈した。
顕著なのはクロスへの極端に甘い対応だ。左サイドからディマリアがシンプルにクロスをいれ、中でベンゼマが合わせるという形から2失点を喫した。マスチェラーノはサイドからのボールへの対応がややルーズで、今後はチャンピオンズリーグでも同じ形で狙われるようになるのではないだろうか。バルサは勝ったものの、同時に不安も見せることになった。
マドリーに傾きつつあった優勝争いは、バルサの勝利により再び振り出しに戻ることになった。
3つのPKとひとつの退場が入り交じった、計7得点の大乱戦。誰よりも笑ったのは、この試合の前に快勝し首位に立ったアトレティコ・マドリーだったかもしれない。