ゴルフ場でファンの熱い眼差しを集めるイ・ボミ。

　2位のイ・ボミは今年も活躍するでしょう。彼女は韓国ツアー賞金女王の看板を引っさげ'11年から日本ツアーに参戦しました。身長は158cmと小柄ですが、鋭い弾道のドローボールが打てることも武器ですね。

　課題はパット。当初は日本の芝に慣れなかったせいもあり、パッティングに苦しんでいましたね。

　パットの上達は練習量に比例しますから、これからどれだけパターを持つ時間を増やすかでしょうね。パッティングは水モノと言われますが、緊張で手が震えていても、足元がおぼつかなくても、技術が備わっていたら入るんです。彼女は容姿も魅力的ですから、ゴルフ場ではファンが熱い眼差しを注いでいますよ（笑）。

国内ツアーを牽引する若手選手の武器と課題とは？

　日本の女子では有村智恵が技術、体力、メンタルの強さではナンバーワンでした。でも、今年から米国ツアー参戦が決まったので、今季の国内ツアーを引っ張っていく選手として佐伯三貴、森田理香子、服部真夕、横峯さくらに期待をしています。

森田理香子  Rikako Morita
ショットの正確性も身に着けた森田は、女王争いに名乗りをあげる。

　佐伯は2位をダントツに引き離して最終日を迎えればそのまま突っ切る力を持っているのですが、競り合った試合になると大事なところでミスを犯してしまう。私は元々、彼女はもっと勝てる力があると思っていました。だから、淡々と試合をこなしていく冷静さを身につければ、タイトルを獲るのは高いハードルではないはずです。

　森田は昨シーズン、11個のイーグルを記録し、福嶋晃子さんが'96年に記録したシーズン最多イーグル数（9個）を更新しました。名実共に、ツアー屈指の飛ばし屋に成長したと言っていいでしょう。飛距離を稼げれば、ショットの組み立てがしやすくなる。大きなアドバンテージです。彼女はまだ23歳。でもお祖父さんがゴルフ練習場を経営していたこともあって、8歳からクラブを握っていたので基礎は十分に出来ている。

　服部も、デビュー当時は飛距離だけが魅力の選手でしたが、アイアンショットもパターもアプローチも少しずつ上手くなってきている。彼女もコンスタントに2、3勝出来る実力はあると思います。

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