熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「残念…残念だ」三笘薫や守田英正だけでないW杯日本代表落選「離脱が響くとは」ブラジル人記者が嘆く2人のMF「モリヤスさんの人間性だ」涙の会見には感銘
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byTadashi Hosoda
posted2026/05/17 11:50
森保一監督が発表した北中米W杯メンバー、日本通ブラジル記者はどう見たか
「右鎖骨骨折から復帰途上の鈴木唯人が招集されたことでもあり、コンディションが良ければ唯人を起用したい。彼は攻撃の組み立てができて点が取れ、なおかつ守備面でも頑張れる素晴らしい選手だからね。ただ、もし彼のコンディションが伴わなければ伊東純也が先発するんじゃないかな」
――このポジションでプレーしていた南野拓実と三笘が故障で離脱した。
「昨年12月に大きな故障をするまでは、南野がレギュラー。その後、三笘が絶対的な存在となり、鎌田大地も起用されたから、唯人が4人目。結果的に、彼が極めて重要な役割を担うことになった。ぜひとも頑張ってもらいたい」
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――南野が故障してW杯出場が絶望的となった際、あなたは「重要な選手だが、三笘がいるから大きな問題にはならないだろう」とみなしていた。
「でも、三笘までプレーできないとなると、話が違ってくる。ここへきて、南野の離脱が響いてくるとはね」
南野の同行、俊輔コーチ…いいアイディアだ
――その南野について、森保監督は15日夜に出演したテレビ朝日の番組で、「チームのコンセプトを体現してくれる選手。メンターとしてチームに同行させることを考えている」と語った。
「とても良いアイディアだと思う」
――最近、中村俊輔もコーチとしてスタッフ入りした。
「これも有益だね。森保監督は、W杯で勝つ可能性を少しでも高めるため、考えられることをすべてやっている」
――この招集で、個人的に満足したことはありますか?
「冨安健洋の名前が呼ばれてホッとした。コンディションさえ万全なら、彼は層が厚い日本代表CB陣の中でも別格。しっかり体調を整え、W杯では素晴らしいプレーを見せてほしい」
――アタッカーに関しては、あなたが以前から将来性を高く評価していた20歳の後藤啓介と21歳の塩貝健人が揃って招集された。
「2人ともまだ代表では実績が少ないが、急成長を遂げている。大いに期待している」
――あなたが一貫して招集を主張していたDF長友佑都も選ばれた。
「当然だ(笑)。彼には失礼だけど、このチームのレギュラーではない。しかし、ピッチ外で間違いなく大きな貢献をしてくれるから、レギュラーと同等かそれ以上に重要な選手だと思っている」
――長友は、アジア人では初となるW杯5大会連続出場を決めて、嬉し涙を流していた。
「W杯の価値と難しさを誰よりも知っている男。僕は、彼が選ばれることは1年以上前からわかっていた(笑)」
日本の故障者の多さは異常だ
――それにしても近年、日本代表は故障者が多い。とりわけ、欧州でプレーしている選手が大きな故障をしている。ブラジル代表も、主力3人がW杯出場が絶望的。他の強豪国でも、故障者が出てきている。
「欧州の主要リーグにおけるプレーのインテンシティ(強度)が非常に高いからだね。とはいえ、日本の故障者の多さは異常だ。世界で最も多くの選手が故障している代表じゃないかな」
――選手層が厚くなっているのがせめてもの救いでしょうか?

