甲子園の風BACK NUMBER
甲子園アルプス応援に異変「ついに時代が変わった…」激増した“アイドルの曲”「大阪桐蔭・中村剛也の息子は西武の応援歌…嵐のメドレーも」高校野球応援の今
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梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byYukiko Umetsu
posted2026/03/31 11:01
大阪桐蔭アルプスの様子(写真は2024年3月)
今大会で演奏されたアイドルの楽曲は、ノリがよくて盛り上がり、応援向きの曲調ということもあるが、センバツが行われる3月は、吹奏楽コンクールが始まる前ということもあり、吹奏楽部にも時間や余力がある。このため、野球部のリクエストに応えやすく、楽譜を準備してもらえたということも大きいだろう。夏の選手権大会の時期は、吹奏楽コンクールも佳境に入るため、時間的にも精神的にも余裕がなくなる。野球部の希望に応えてあげたくても、楽譜を準備する余裕がないのが実情なのだ。
しかし、“光GENJI対決”も…
令和のアイドル曲が甲子園に鳴り響き、新時代を感じていた矢先、準決勝では専大松戸の応援席から『ガラスの十代』が、大阪桐蔭アルプスからは『パラダイス銀河』が流れ、令和の“光GENJI対決”が繰り広げられた。熱心な光GENJIファンだった筆者は思わず胸が熱くなり、そして、この昭和と令和のごちゃ混ぜ感こそが、高校野球応援のおもしろさだとあらためて感じたのであった。
そんな、吹奏楽部に余裕のある春だからこそ、ブラバン応援を工夫して臨んでいるのが近江だ。2年ぶりの出場となった同校は、洋楽を取り入れた応援が人気だが、今回は復活ライブが話題のBTSの『Dynamite』や、『APT.』(ブルー・ノマーズ&BLACKPINK・ロゼ)などを採用。アルプスが洒落た雰囲気に包まれた。同校吹奏楽部顧問の樋口心氏も、「夏は県大会決勝から甲子園まで全然時間がないので、応援のことを考える余裕がないけれど、春は時間があるので何かオモロいことをやりたい」とよく言っている。
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近江や大阪桐蔭のような甲子園常連校ともなると、吹奏楽部も何か変化を求めるようになるのだろうか。以前PL学園の吹奏楽部顧問に取材した際も、「毎年のように甲子園に出ていると、同じ曲ばかりやるのではなく、何か新しい曲を入れたくなる。だから、常にアンテナを張って応援に使えそうな曲を探していた」と話していたことを思い出す。

