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「新入部員0人→5人」無名公立校が“あの明徳義塾に善戦”するまで「未経験者も入部…猛練習やめた」「制服がブレザーに」33歳監督が明かすウラ側

posted2026/04/04 11:02

 
「新入部員0人→5人」無名公立校が“あの明徳義塾に善戦”するまで「未経験者も入部…猛練習やめた」「制服がブレザーに」33歳監督が明かすウラ側<Number Web> photograph by Kota Inoue

高知農野球部監督、下坂充洋(33歳)

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井上幸太

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今春の甲子園に21世紀枠で出場した高知農業。初戦で敗れるも「本当に幸せでした」と33歳監督は言った。その真意とは。密着記者が綴るウラ側。【全4回の3回目】

 高知農の監督、下坂充洋には淡い期待があった。前年の2020年秋は2回戦敗退とはいえ、部員11人で強豪の一角である高知中央に1-2と善戦。それを見て心が動いた中学生がいるはずだと踏んでいたし、秋が終わったころには「20人くらいが興味を持っている」と聞いていた。

「そこから実際の出願が10人くらいに減って、合格発表があったら、もう2人しか残っていない。その子らに『野球やらない?』と声をかけても、『この人数ならやりません』と」

 2021年の新入部員は0人。目論見は雲散し、「自分の指導は間違っている」という非情な現実を突きつけられた。

「野球経験ないけど入れますか?」猛練習をやめた…

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 この年、秋の大会は近隣の3校との連合チームで出場。選手が減り、連合チームになると、「自分たちの年代も単独では出られないかも」と、中学生から敬遠される。“悪循環”が生まれる。

 先が見えない状況にあって、2022年は5人の入部希望者が現れた。下坂が回想する。

「一人はずっとウチに興味を持ってくれていて、グラウンドの近くに来て、遠巻きに練習を眺めていた子。もう一人は中学時代は卓球部。『阪神ファンで、高校では野球がやりたい。経験はないけど入れますか?』と問い合わせをしてくれた子。そして、入学式の後に入るとわかった3人でした」

 この5人の入学を境に下坂は野球部の方針を大幅に刷新する。

【次ページ】 連合チームに…その現実

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