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甲子園の風BACK NUMBER
「強豪私学」でも「超進学校」でもない…“普通の公立校”が高校野球で躍進のナゾを追う 激戦区・大阪“ある公立校”の挑戦「人の心を動かす野球を」
posted2026/04/01 11:01
昨春の府大会ではベスト16に進出し、昨夏の府大会では創部初のシード権を手にした香里丘野球部。“普通の公立校”躍進の理由を追った
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph by
Fumi Sawai
昨今新たな潮流を見せている「令和の高校野球」。私学の学費無償化や進学意識の高まりなどもあり、強豪私学でも超進学校でもない「普通の公立校」は、少子化とも相まって部員集めから苦戦を強いられている。そんな中、大阪のある高校が躍進を見せているという。果たしてそこにはどんな取り組みがあったのだろうか。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
枚方市の小高い丘にある香里丘高校。
住宅地を抜け、校門をくぐるとグラウンドがまだ視界に入っていないのに、ノックを受ける野球部員の元気な掛け声だけでグラウンドがどの方向にあるのかすぐに分かった。
香里丘高校は昨春の府大会ではベスト16に進出し、昨夏の府大会では創部初のシード権を手にした。
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その夏は4回戦で履正社に敗れたが(0-6)、昨秋の府大会も4回戦まで進出。最近の府大会では3回戦、4回戦まで進出することが増えた。
強豪私学、超進学校…「普通の公立校」の立ち位置は?
近年、大阪では私学無償化などの影響もあり、野球に力を入れたい中学生が私学に進む間口が広がりつつある。一方で、それに付随して野球と勉強を両立したい選手は公立の進学校を選ぶケースが増えた。大阪府で言えば北野、生野、三国丘などのような各学区トップ進学校が野球でも結果を出していることには、そういった背景もある。
翻って香里丘は偏差値が55ほどで、府内の公立高校では真ん中よりはやや上というあたり。
端的に言えば、まさに「普通の公立校」という表現が合う。

