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直前で消えた「青学大を倒す」幻の優勝プラン…じつは中央大で起きていた“箱根駅伝1週間前のアクシデント”「漏れ伝わっていた」黒田朝日が5区の可能性 

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別府響

別府響Hibiki Beppu

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photograph byYuki Suenaga

posted2026/01/04 17:02

直前で消えた「青学大を倒す」幻の優勝プラン…じつは中央大で起きていた“箱根駅伝1週間前のアクシデント”「漏れ伝わっていた」黒田朝日が5区の可能性<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

青学大を倒すなら中央大。下馬評が高かったチームはなぜ敗れたのか?

 平地の走力と選手層を武器に「復路勝負」が命題だったはずのチームは、復路に戦局をひっくり返せる戦力を持ち得なくなった。往路で青学大の後塵を拝した時点で、実質的に優勝争いは不可能になっていたのだ。

敗因に挙げた「山の戦い方」

 3位で往路を終えた中大が最終的に大手町に飛び込んできた時、その順位は5位になっていた。

「黒田君の起用を見ていると、例えばですけど夏の時点では私も溜池(一太、4年)を5区に持ってきて、岡田(開成、2年)を2区に持ってくる。その上で吉居を4区起用ということもちょっと考えたこともありました。でも、なかなか山の覚悟というのを持たせられなかったんですよね。そういう部分も敗因かなとは思います」

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 藤原監督は加えて「配置した選手は一生懸命やってくれましたが、もっと最適解はあったと思う」と反省点を述べた。

 一方で、万全な配置ができれば勝負になりうるという底力を見せることはできた。「山上り」というディスアドバンテージはあったにせよ、それでも各選手が走力で押し切ることで勝つという形は、ある程度想像することもできた。箱根駅伝を第一目標において、従来とは異なる取り組みにも挑んできた結果は、ある程度出たとも言える。

藤原監督が語る「原晋」

「やっぱり原さんのいうところのデータの蓄積ですよね。それは一朝一夕でできるものではない。今年の積み重ねが2年、3年と続いた時に私もいろんな完成形をまた考えてやっていかないといけないなと思います」

 実は今大会後には、駅伝界の大御所からこんな言葉をかけられたという。

「今日、(駒大総監督の)大八木(弘明)さんに言われたのが、『俺が順大の澤木(啓祐)さんを倒したように、お前たち下の世代が頑張って原監督を倒さないといけないんだよ』って言われて(笑)。『いや、わかっているんですけど……』と思いながら『頑張ります』という話をしたんです」

 原監督の青学大が“常勝軍団”となりつつある現在の箱根路。果たして若き中大の指揮官は「ストップ・ザ・アオガク」を達成することはできるだろうか?

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