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箱根駅伝で青学大・原監督が“まさかの采配”「自分も驚きました」青学大“最強世代のエース”が10区起用のナゼ「自信を持って送り出してくれた」
posted2026/01/04 11:05
青学大3連覇のゴールテープを切った2年生の折田壮太。次世代エース候補を10区に配置した指揮官の思惑は…?
text by

和田悟志Satoshi Wada
photograph by
Yuki Suenaga
史上初となる2度目の3連覇。10時間37分34秒の大会新記録。今年の箱根駅伝でも青山学院大が圧巻の強さを見せた。
そのフィニッシュテープを切ったのが2年の折田壮太だった。
折田が10区を言い渡されたのは、12月29日の区間エントリーの前日に行われた全体ミーティングでのこと。
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「往路の1区、3区、4区、または7区があるのかなというふうに思っていたので、10区ということで自分自身もかなり驚きました」
10区は23.0kmの長丁場。折田はロードよりもトラックを得意とするスピードランナーという印象が強い。折田自身にとってもアンカー起用はサプライズだった。それでも折田に不安はなかった。
「単独走の30kmなどの練習で、監督が自信を持って23kmの距離に送り出してくれたので、任された区間で役割を果たすことを目標にしました」
往路を制した青山学院大は、復路も先頭をひた走り、折田がタスキを受けた時には2位の國學院大と1分59秒の大差が付いていた。
予想外の区間で好走した「次世代エース候補」
総合優勝を確実なものにするには安全運転でも良かったはずだ。
だが、折田はそうはせず攻めのレースを展開。鶴見中継所を出発した直後から区間新記録ペースを刻んだ。
「守りに入ると動きも悪くなるって言われていたので。貯金があるなかで、もちろん余裕を持って行くんですけど、チャレンジする心と楽しむ心、その2つを大切にしながらスタートラインに立って、走りました」
従来の区間記録にはわずかに及ばず、区間賞も駒澤大の佐藤圭汰に譲ったものの、折田は10区歴代3位となる1時間7分59秒の好記録で走った。
今回の圧勝劇を締め括るのに、折田の存在は欠かせなかった。折田にタスキが渡った時点では、総合の大会新記録は濃厚だったが、復路新記録は確定的とは言えなかった。復路の大会新記録は折田の快走が決定打だった。

