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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「『このヤロー』って思ったら、走っちゃう」箱根駅伝・駒澤大主将“暴走”からの成長…「箱根に縁がなかった」総合6位でもチームに残したもの
posted2026/01/06 11:03
故障明けで最後の箱根に挑んだ駒澤大主将の山川拓馬。悔しい結果に終わりはしたが、後輩たちに多くのものを残していったはずだ
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Yuki Suenaga
第102回箱根駅伝。総合優勝を目標にした駒澤大は6位という結果だった。今回を集大成とする決意だった4年生、なかでも1年時から「山コンビ」としてチームを支えてきた伊藤蒼唯と主将の山川拓馬に、優勝をめざしたこの1年間と、本大会での走りについて聞いた。〈全2回の2回目/はじめから読む〉
第102回箱根駅伝、駒澤大4年・山川拓馬の最後の配置は、5区でも2区でもなく、8区だった。
「12月の頭にぎっくり腰になってしまって……。キャプテンとして、みんなの力を借りることになってしまって申し訳ない感じになってしまいました」
5区を走る予定だった
怪我をする前までは、5区を走る予定だった。
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今大会の5区は、超人的な走りを見せた「シン・山の神」黒田朝日(青学大4年)、「山の名探偵」工藤慎作(早稲田大3年)という役者が揃い、そこに山川がいれば、さらに激熱の山決戦になったに違いない。
「個人的にもふたりと走りたかったので、そこは悔いが残ります。まぁ今回だけではなく、箱根には自分はいい思い出を残せなかったので、難しい駅伝だと思いましたし、この1年間、チームを引っ張ってきて、その集大成が今回の結果になったのは本当に悔しいです」
実際に登場した8区では、ぎっくり腰と練習不足による影響で、右足を踏み込むことができなかった。いつもの山川らしいダイナミックな走りではなかったが、それでも必死に前に進もうとする姿勢を見せたのは、キャプテンとしての責任感とこの1年の成長があったからに他ならない。
そのキッカケになったのが、関東インカレだった。
納得いかないレース後すぐに練習に……
ハーフマラソンで優勝した同期の帰山侑大に先行され、4位に終わった。「山川に勝ってほしかった」と藤田敦史監督は厳しい表情を見せた。山川も自分の走りに納得がいかなかったのか、レースが終わると体調が悪いなか、すぐに着替えて、60分ジョグに出た。

