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「日テレさんに『1秒どうにかなりませんか?』って…」箱根駅伝「シン・山下りの神」になり損ねた男が語った“まさかの言葉” 「やっちまいました」
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涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph byNanae Suzuki
posted2026/01/03 19:55
6区で区間賞を獲得した創価大の小池莉希。前回大会で樹立された驚異の区間記録にあと1秒と迫った
――青学大で6区区間3位だった石川浩輝選手も佐久長聖出身です。
「1年であのタイム(57分15秒)はやばいっす(笑)。走る前はボコボコにしてやろうと思っていたんですけど、危うく返り討ちにあうところでした。今回勝ったので、6区ではこれで勝ち逃げしたいです(笑)」
《編集部注:佐久長聖高校出身者の区間賞は、意外にも2014年の日体大・9区を走った矢野圭吾まで遡る。強豪が集まる2区など主要区間に起用される選手が多かったとはいえ、意外な結果だ。佐久長聖が2011年に高見澤監督体制になって以降の教え子としては初の区間賞ということになる》
「もう山下りは遠慮しておこうかな」
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――来年は6区の区間新を狙いに行かないんですか?
「いや、もう山下りは遠慮しておこうかな、と。6区を走れば56分前半を狙えるくらいに攻撃力をつけて、次は往路です。3区の59分台もいいですけど、2区で65分台を狙って、常識を超えた走りをしたいと思っています。
この駅伝シーズン、高速化というか、タイムの常識が変わったと思いませんか? 都大路の1区で増子陽太くん(学法石川)の日本人最高の走りで流れが変わって、ニューイヤーでは吉田響さん(サンベルクス)がいきなり22人抜き。やばかったですよね。人間離れしている。今回の黒田朝日さんや青山の総合タイム、それに今回の5つの区間新を見ても明らかに常識が変わっている。その変化に気づけないと、チームとしては優勝どころか、シード落ちになってしまうので、みんなで人間離れした、常識を凌駕する活躍ができる選手になりたいです」
取材の最後、復路で順位こそ落とさなかったものの、総合順位としては低迷しての8位となったチームに危機感を抱いていること、そして「来季はもっと強くなります」と真剣な表情になった。
「創価大にも、小池莉希にももっと注目して欲しいです! よろしくお願いします」
キャラクターを際立たせる言葉の力、懐に飛び込んでくるような笑顔、そして何よりも積極果敢で見るものを楽しませてくれる走り。ライトな駅伝ファンにも、小池の魅力が伝わると、大学駅伝がもうちょっと楽しくなるはずだ。
【動画を見る】創価大学・小池選手の魅力がダイレクトに伝わるロングインタビューは、【動画】「創価のエースになります」小池莉希が明かす箱根駅伝への覚悟、そして進化する“飛び出し”スタイル「楽しくないと」「スポットライトを浴びたいなって」《徹底解剖:創価大学2025④》でご覧いただけます。



