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【動画】「創価のエースになります」小池莉希が明かす箱根駅伝への覚悟、そして進化する“飛び出し”スタイル「楽しくないと」「スポットライトを浴びたいなって」《徹底解剖:創価大学2025④》
箱根駅伝など大学駅伝に挑む選手を動画でインタビューする連載「徹底解剖」に創価大学の小池莉希選手(3年)が登場。今シーズンの前半は日本選手権など次々と出場、結果を残しつつ、積極的なレーススタイルでもインパクトを残しました。ただ、先日の出雲駅伝では2区区間4位と好走したものの、駅伝ではまだその実力のすべてを発揮できているとはいえません。前半戦を振り返りつつ、走ること、魅せることについて話を聞きました。
NumberPREMIERでは今季の創価大学を徹底解剖。榎木和貴監督、石丸惇那選手、野沢悠真選手の動画インタビューも公開しています。
今季、小池選手はシーズン序盤からフル回転。学生個人選手権10000mで5位に入ると、関東インカレは5000m、10000mの2種目に出場していずれも8位入賞。日本インカレでも5000mに5位に入賞すると、7月の日本選手権5000mでは実力者のひしめく予選3組で6着となり、見事決勝に進出。決勝では13着だったものの、大きな手応えを残したレースとなりました。
「日本選手権の予選では自分の持ち味である前に出て、途中で仕掛けて決勝まで勝ち進むことができました。自信になりました。決勝もきつかったけど、戦い抜けたのはよかったです」

2つのインカレではレースがスタートするとすぐに前に飛び出て、しばらく単独で逃げるという積極果敢なスタイルを見せるも、後半に順位を落とすという似た展開でした。特に日本インカレの5000mでは、タートして直後に飛び出し中盤まで1人で走り続けたものの、強烈なラストスパートを残していた早稲田大学の山口智規(4年)に優勝をさらわれました。
「最初1周目60秒で入って、『完全に1人でやってやろう』と思ったんですが、足が残りませんでした。中盤で仕掛ければもっとうまくいったかも、とさすがに後悔が残って。日本選手権に臨むにあたって、川嶋(伸次)総監督と榎木(和貴)監督に相談したんです。そうしたら『最初は抑えて』『もっと落ち着いて』と言われまして(笑)」
日本選手権の予選では、同じ組に早稲田大学の鈴木琉胤(1年)、青山学院大の黒田朝日(4年)がおり、「自分が引っ張らなくても誰かが行ってくれる」と思えたとのこと。3000mまでしっかり我慢をして、そこで先頭に立って集団を揺さぶり、最後は粘って6着。「上半期のレースが集約された感じでした。点が線になって、日本選手権に集約されました」と振り返ります。

日本選手権を振り返っている時に、鈴木、黒田の両選手を指して「信念を貫いている選手の方が強いと思うし、魅力があると思います」と言葉を漏らした小池選手。では「小池選手の信念とは?」とたずねると、「楽しくやらないと意味がない、ですね」と返ってきました。
「陸上、特に長距離は辛い、きついことも多いです。でもその中でもできるだけポジティブにやっていく。前に出て積極的に行くのも、見ている人を楽しませたいという気持ちと、あとはスポットライトを浴びられるとうれしいというのもあります」
駅伝でも活躍して「エースになります」
トラックでの活躍が目立った小池選手でしたが、実は駅伝では思うように実力を発揮できていません。1年時は出雲駅伝で2区区間5位と好走するもチームは失格、全日本大学駅伝は4区16位、箱根駅伝は8区15位。2年時はケニア合宿の後に調子を落としてしまい、出雲、全日本は出走できず。10区を任された箱根駅伝では、区間13位でチーム順位を2つ落としてしまいました。
「チームに迷惑をかけてしまっているなと思います。ですが今年は夏合宿でしっかりと走り込めたので、自信を持って臨めると思います。走りと一緒で、三大駅伝があったら最初からエンジン全開で行ってしまうので、今年はペース配分をしっかりしていきたいです」
その言葉通り、チームが過去最高の3位となった先日の出雲駅伝では2区で区間4位と好走。スピード区間でしっかり流れをつくりました。
ズバリ箱根駅伝で走ってみたい区間をたずねると、なんと「2区」との答え。その理由を尋ねると前回2区を走ったOBの吉田響(現・サンベルクス)の名前があがりました。偉大な先輩から受けたインパクトについては、動画インタビューでじっくり語ってもらっています。

そして「自分がエースだと思うか?」との問いには、「エースがいることで上位に食い込めると思うし、必ずそういう存在がいることで勝ちにつながると思います。今年は(エースに)なります」との答え。「口に出していかないとなれないので」と頼もしい言葉が返ってきました。
動画では他にも、以下のような話題について触れています。
- 三大駅伝では「全部2区を走りたい」その理由は?
-
吉田響選手から受けた強烈なインパクト
「いい意味で伝統がない」創価大学はどんなチーム?
3年連続参加、ケニア合宿から得たもの
佐久長聖OBの活躍の秘訣はどこにある?
大学で感じる自ら成長を感じるポイント
走ることの原点 - もっとも尊敬している4年生は?
- 「意外!」小池選手の息抜き方法
「楽しくなければ意味がない」との言葉通り、明るく笑顔いっぱいに答えてくれた。出雲駅伝では希望通りの2区を走り、区間4位と好走。全日本、箱根でも注目される小池選手、約38分のインタビューでその人柄に触れてみてください。(9月11日取材)
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