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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「1年間ずっと苦しかった…」今永昇太カブス残留で迎える2026年は正念場〈侍ジャパン〉WBCで担う特別な役割と復活のカギを握る“2.5cmの狂い”
posted2025/12/28 11:04
前回大会、アメリカとの決勝戦で先発したのは今永だった
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Naoya Sanuki
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大谷翔平がマイク・トラウトを空振り三振に仕留め、歓喜の瞬間が訪れた前回大会の決勝スコアは、3-2という僅差だった。ではそのドラマチックな試合の1球目を投げた先発投手は誰だったか。答えは今永昇太。当時はDeNAベイスターズのエースだった。
あれから3年。来春の大会で日本代表入りする可能性が高い今永は、メジャーで2年過ごした経験を生かし、スター選手が揃う各代表の重量打線に立ち向かうことになる。前回大会で導入されていなかったピッチクロックに慣れたメジャー組の大黒柱としても、大きな期待を背負う。
井端監督が構想する豪華投手陣リレー
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すでに現役メジャーリーガーが、各代表でのWBC参戦を表明している。アメリカ代表は言うまでもなく、ドミニカ共和国代表、プエルトリコ代表などはそれぞれ、「打倒JAPAN」を掲げてメンバー編成を進めている。
前回王者として受けて立つ日本代表の井端弘和監督は、メジャーの強打者が並ぶ打線に対し、より多くのメジャー投手陣を集めるために奔走した。12月のウインターミーティングには、2泊4日の強硬日程で渡米。ドジャース、パドレス、カブスの球団幹部に各選手のWBC出場を“要請”した。
山本由伸(ドジャース)、菊池雄星(エンゼルス)、菅野智之(オリオールズからFA)、千賀滉大(メッツ)らの出場が実現すれば、メジャー先発陣が継投する豪華リレーを考えている。指揮官が継投策を明かす。
「長いイニングを投げてもらうつもりは全くない。短いイニングを複数の投手で回していく方が、全体としてスムーズに運ぶと考えています」


