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中田翔“引退後の人生プラン”は野球少年の指導?「上から叩け」ではなく「縦振り」を…巨人移籍で掴んだ打撃論のアップデートとは

posted2025/12/24 17:01

 
中田翔“引退後の人生プラン”は野球少年の指導?「上から叩け」ではなく「縦振り」を…巨人移籍で掴んだ打撃論のアップデートとは<Number Web> photograph by JIJI PRESS

プロ野球OBによる日韓戦に出場し、ホームランを放った中田翔さん(2025年11月)

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倉世古洋平(スポーツニッポン新聞社)

倉世古洋平(スポーツニッポン新聞社)Yohei Kuraseko

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 バッティングの沼は深い。やれ上から振れだの、やれレベルスイングの方がいいだの、やれアッパースイング気味でも悪くないだの、人によって善し悪しが異なる。時代によってもはやり廃りがある。そもそも、「レベルスイング」という言葉一つをとってみても、定義が人によっててんでばらばらだ。沼にはまれば、たちまち自分のスイングを見失ってしまう。

 YouTubeやSNSでの情報はん濫が混乱に拍車をかける。練習方法も急速にアップデートされている。「ベースボール」よりも「野球」への思いが強い人は、見慣れぬスイングにアレルギー反応を起こし、保守派と革新派がネット上でかんかんがくがくの大論争をするときもある。そこまでいくともう泥沼だ。

 プロの世界でも、米国から押し寄せ、国内からも湧き上がる「新しい理論」に対して意見が分かれる。先月、今季限りで引退した中田翔さんに会う機会に恵まれた。3度の打点王に輝いた言わずと知れた打撃のエキスパートの目には、玉石混淆の現代のバッティング論争はどう映っているのか。

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「バッティングは難しい。本当に難しい。俺らが若い時は『ボールを上から叩きなさい、ボールにスピンをかけるように打って打球を上げなさい』と教わった。今でもそうおっしゃるレジェンドの方、先輩方はたくさんいる。俺はいろんなことを試した中で、縦振りというかボールに対してバットを縦に使うという感覚は今、すごく必要なんじゃないかと思っている」

「上から叩け」をNOとは言わないが、もう少しいい打ち方があるかもしれない。それが、中田さんの見解だ。

【次ページ】 「上から叩く」をやめた巨人時代

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