野球の「次」はどこへ行く？ 大学で“引退決断”…清宮幸太郎の弟・福太郎（22歳）が描く未来図「ラグビーW杯に心を揺さぶられて…」 

　片や、父からはスポーツをするうえでの根本哲学を学んできた。

　福太郎はまず親近感を持ったのはラグビーだったという。ラグビーには、“一人はみんなのために、みんなは一人のために”という基本理念がある。これはまさに福太郎が声を出してナインを鼓舞したことにもつながる。

「ラグビー本来の規律とか、仲間のために体を張るとか、父親も信条としてあると思いますし、そういうところに惚れてラグビーをしてきたと思います。それは自分にも染みついた大事な考え方です」

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　その一方で、父は「結果がすべて」ともよく言うのだそうだ。

「勝たないとダメだよ、と。父は勝ちに拘るタイプなので、努力しても結果がないとダメという考え方だと思います。春のリーグ戦で優勝したことは褒められましたが、兄も自分も（自身が）活躍しているけどチームが負けたときは、それほど評価されないというか……褒められないですね」

父である克幸氏は日本ラグビー界のレジェンドだ（2011年撮影）©︎Asami Enomoto

　そういう意味では、大学で最後の最後、野球人生集大成の機会に1本のヒットを残したことは、見事に結果を残したことになったのではないか。

大学で野球は引退…今後の未来図は？

　結果的に、福太郎は勝ち負けの結果を求める世界からは離れることになった。

　プロはもとより社会人野球にも進まず、野球は大学でやめる決断をした。そして一般学生と同じように就職活動をして、来春からは一般企業に勤めることになった。

　では、どんな仕事をして社会に貢献していくのだろうか。実はラグビーのワールドカップをみていて、心を揺さぶられるものがあったそうだ。

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